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景気循環、景気対策(ざっくり解説)

1.景気変動(景気循環)

好景気(好況)不景気(不況)が交互に繰り返されることを、景気変動または景気循環といいます。

①好景気(好況)

好景気のときは、商品がよく売れます。そのため、企業の生産も増えます。企業はもうかっているので、働いている人の賃金は上昇します。人手が足りなくなるので、失業者は減少しますね。

また、好景気の時は、ものがよく売れます。つまり、需要が多いということなので、物価が上昇します。

このようにして、好景気の時は物価が継続的に上昇していくわけですが、このことをインフレーション(インフレ)といいます。  

②不景気(不況)

不景気の時は、好景気と反対のことが起こります。商品があまり売れず、企業の生産は減少します。企業はもうからないので、働いている人の賃金は下落します。企業には人を多く雇う余裕がないので、失業者は増加します。

不景気の時は、ものがあまり売れないので、物価が継続的に下落しますが、このことをデフレーション(デフレ)といいます。

2.景気調整政策

①財政政策

財政政策とは、政府が行う景気調整政策のことです。

好景気のときは、増税をしたり、公共事業の支出を減らしたりします。
反対に不景気のときは、減税をしたり、公共事業の支出を増やしたりします。

②金融政策

金融政策とは、日本銀行が行う景気調整政策のことです。

好景気のときは、日本銀行はおもに一般の銀行に国債を売ります
不景気のときは、おもに一般の銀行から国債を買います 


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