江戸時代の流れ・続き
1.開国と国内の状況
①開国
ⅰ.ペリー来航:1853年
・アメリカのペリーが浦賀(神奈川県)に来航
ⅱ.日米和親条約を結ぶ:1854年
※ペリーが再来航して調印
・下田(静岡県)と函館(北海道)の2港を開く
・日本はアメリカ船に食料・水・石炭などを供給する
ⅲ.日米修好通商条約を結ぶ:1858年
・大老の井伊直弼が反対をおさえて調印
・神奈川(横浜)など5港を開く
※不平等な内容:日本に不利
→1.領事裁判権(治外法権)を認める
2.日本に関税自主権がない
②貿易の状況
・輸出品:生糸が80%以上。ほかに茶など
・最大の貿易港:横浜
・最大の貿易相手国:イギリス
③国内の動き
ⅰ.安政の大獄
・大老井伊直弼が、反対派を処罰
ⅱ.桜田門外の変
・井伊直弼が暗殺される
ⅲ.尊王攘夷運動の高まり
・尊王論(天皇を尊ぶ)と攘夷論(外国を排除する)が結びついた
2.江戸幕府の滅亡
①攘夷の挫折
ⅰ.薩摩藩
・生麦事件…大名行列を横切ったイギリス人を殺害
→1863年、薩英戦争:イギリスの報復を受け、実力差を認識
ⅱ.長州藩
・攘夷の実行:下関(関門)海峡を横切る外国船を砲撃
→1864年、四国艦隊下関砲撃事件:アメリカ・オランダ・イギリス・フランスが長州藩に報復。下関砲台を占領
※薩摩藩・長州藩ともに攘夷が不可能であることをさとった
→幕府をたおして新しい政府を樹立することを考えるようになった
②倒幕のうごき
ⅰ.薩長同盟:1866年
・土佐藩出身の坂本龍馬(竜馬)らの仲介で成立
ⅱ.薩摩藩
・西郷隆盛・大久保利通が中心
ⅲ.長州藩
・高杉晋作・木戸孝允が中心
③民衆の動き
・「世直し」を期待する農民の一揆が全国で多発
・ええじゃないかと人々がおどりさわいだ
④江戸幕府の滅亡
ⅰ.大政奉還:1867年10月
・15代将軍徳川慶喜が政権を朝廷に返上
ⅱ.王政復古の大号令
・朝廷が天皇を中心とする政府の樹立を宣言
※260年あまり続いた江戸幕府が滅亡
漢字の読み方(タップで開きます)
1.開国と国内の状況
・日米和親条約:にちべいわしんじょうやく
・下田:しもだ
・函館:はこだて
・日米修好通商条約:にちべいしゅうこうつうしょうじょうやく
・大老:たいろう
・井伊直弼:いいなおすけ
・領事裁判権:りょうじさいばんけん
・治外法権:ちがいほうけん
・関税自主権:かんぜいじしゅけん
・生糸:きいと
・安政の大獄:あんせいのたいごく
・桜田門外の変:さくらだもんがいのへん
・尊王攘夷運動:そんのうじょういうんどう
2.江戸幕府の滅亡
・薩摩藩:さつまはん
・生麦事件:なまむぎじけん
・薩英戦争:さつえいせんそう
・四国艦隊下関砲撃事件:しこくかんたいしものせきほうげきじけん
・薩長同盟:さっちょうどうめい
・坂本龍馬(坂本竜馬):さかもとりょうま
・西郷隆盛:さいごうたかもり
・大久保利通:おおくぼとしみち
・高杉晋作:たかすぎしんさく
・木戸孝允:きどたかよし
・大政奉還:たいせいほうかん
・徳川慶喜:とくがわよしのぶ
・王政復古の大号令:おうせいふっこのだいごうれい
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