ポイント
関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康によって、江戸幕府が開かれました。当初は朱印船貿易を進めていましたが、3代将軍徳川家光の時代には鎖国政策がとられるようになりました。また、平和な時代になり、産業や交通も発展しました。
江戸時代
・年代:1603~1867年
0.江戸時代の流れ
・江戸幕府開く
・鎖国の完成
・元禄時代
・享保の改革
・田沼の政治
・寛政の改革
・天保の改革
・開国
・大政奉還
1.江戸幕府の成立
①幕府の成立
ⅰ.関ヶ原の戦い:1600年
・東軍の徳川家康が西軍の石田三成に勝利
ⅱ.江戸幕府を開く:1603年
・徳川家康が征夷大将軍に任命される
②大名の統制
ⅰ.武家諸法度:1615年
・大名を統制する法令
ⅱ.参勤交代
・3代将軍徳川家光のときに制度化
・大名は1年おきに領地と江戸を往復する
・大名の妻子は人質として江戸の屋敷に住む
※幕府の目的:大名の経済力を弱め、反乱を起こさせないため
③朱印船貿易
・徳川家康が朱印状を発行(海外渡航の許可証)
→西日本の大名や商人が朱印船を送る
・東南アジア各地に日本町が形成された
2.鎖国政策
①島原・天草一揆(島原の乱)
・1637年、キリスト教徒の多い九州でおこった
・天草四郎(益田時貞)を大将とする大規模な一揆
・幕府は鎮圧後、絵踏を強化
→目的:キリスト教徒を見つけるため
②鎖国の完成
・1639年、ポルトガル船の来航を禁止
※3代将軍徳川家光のとき
③鎖国下の対外関係
ⅰ.長崎
・オランダ・中国(清)のみと貿易
・出島:長崎につくられた扇形の人工島
→オランダはここでのみ貿易を認められた
ⅱ.対馬藩の宗氏
・朝鮮との外交・貿易を担当
・将軍の代がわりなどに、朝鮮から(朝鮮)通信使が江戸を訪れた
ⅲ.薩摩藩の島津氏
・17世紀初め、琉球王国を武力で征服し服属させる
ⅳ.松前藩の松前氏
・アイヌ民族との交易を独占
3.産業・交通の発展
①農村と農業
ⅰ.五人組の制度
・犯罪防止や年貢の納入に連帯責任を負った
ⅱ.新田開発
・幕府や藩がさかんに行い、耕地を拡大
→年貢を増やすため
ⅲ.新しい農具
・備中ぐわ:深くたがやすのに便利
・千歯こき:脱穀を効率的に行える
②陸上交通
・五街道の整備:江戸を起点とする東海道、中山道など5つの街道
③海上交通
・西廻り航路、東廻り航路
④三都の発展
・江戸、大阪、京都
・大阪:商業の中心地。「天下の台所」とよばれた
→各藩が蔵屋敷を建て、年貢米や特産物を販売
⑤商業
・株仲間…商人が結成した同業者組織。営業を独占
漢字の読み方(タップで開きます)
1.江戸幕府の成立
・関ヶ原の戦い:せきがはらのたたかい
・徳川家康:とくがわいえやす
・石田三成:いしだみつなり
※漢字ミスに注意「光成」は×
・武家諸法度:ぶけしょはっと
・参勤交代:さんきんこうたい
・徳川家光:とくがわいえみつ
・朱印船貿易:しゅいんせんぼうえき
・日本町:にほんまち
2.鎖国政策
・島原・天草一揆:しまばら・あまくさいっき
・島原の乱:しまばらのらん
・天草四郎(益田時貞):あまくさしろう(ますだときさだ)
・絵踏:えぶみ
・鎖国:さこく
・清:しん
・出島:でじま
・通信使:つうしんし
3.産業・交通の発展
・五人組:ごにんぐみ
・新田開発:しんでんかいはつ
・備中ぐわ:びっちゅうぐわ
・千歯こき:せんばこき
・五街道:ごかいどう
・東海道:とうかいどう
・中山道:なかせんどう
・西廻り航路:にしまわりこうろ
・東廻り航路:ひがしまわりこうろ
・三都:さんと
・蔵屋敷:くらやしき
・株仲間:かぶなかま
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