ポイント解説
経済の3主体の1つ、企業についてです。企業は私企業と公企業に分けられ、さらに私企業は個人企業と法人企業などに分けられます。そして法人企業の1つが、私たちのよく知る株式会社です(企業の種類はたくさんあるんですね)。今回はその株式会社について、くわしいしくみを学びます。
1.企業とは
・生産の役割を専門的にになう経済主体
・利潤を得ることを目的に生産活動を行う
①資本主義経済
・企業が資本をもとに生産活動を行い、利潤の追求を目的とする経済のしくみ
※資本:元手となる資金
2.企業の種類
①私企業
・利潤を目的とする民間企業
例:個人企業や法人企業(株式会社など)
②公企業
・利潤を目的としない企業
例:地方公営企業、特殊法人など
3.株式会社
・私企業の1つ
・株式を発行して得られた資金をもとに設立される
①株式会社のしくみ
ⅰ.株主
・株式を購入した人(出資者)
・利潤の一部を配当として受け取る
ⅱ.株主総会
・すべての株主が出席して開かれる会議
・会社の経営方針、利潤の分配、役員の選任などを決める
ⅲ.取締役会
・会社の役員や経営者が参加する
・具体的な仕事の方針を決定する
②証券取引所
・株式や債券などの有価証券を売買するところ
4.大企業と中小企業
・企業は資本金や従業員の数によって大企業と中小企業に分類される
・企業の数では日本全体の約99%が中小企業
5.さまざまな企業
①ベンチャー企業
・高度な技術や専門知識をもとに、新しい分野に挑戦する小規模な企業
②多国籍企業
・複数の国に子会社を置き、世界的に活動する企業
6.企業の社会的責任
・法令を守ること、必要な情報公開を行うこと、人々の生活を安定・向上させることなど
※法令を守ることは当然として、社会に対し貢献することも企業に求められている
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