しっかり公民

市場では決まらない価格

ポイント解説

価格のなかには需要と供給によって決まらないものもあります。その例としてここでは独占価格公共料金を取り上げます。

需要と供給で決まらない価格

1.独占価格

・1つまたは少数の企業が一方的に決める価格
→消費者に不利になりやすい

※理由:市場メカニズムがはたらきにくく、売れなくても価格が下がりにくいため

2.独占と寡占

※自由競争の結果、1つまたは少数の企業が市場を支配するようになる

独占

・1つまたは少数の企業が市場を支配している状態

寡占

・少数の企業が市場を支配している状態

3.独占禁止法

・市場での不公正な取引を防止し、健全な競争をうながすための法律
公正取引委員会が運用し、不公正な取引がないか市場を監視

4.カルテル

・同業の企業が価格や生産量などについて協定を結び、競争を避けること
※消費者の不利になるため、独占禁止法で禁止

5.公共料金

・国民生活に与える影響が大きいため、国や地方公共団体が価格を管理しているもの
例:電気・ガス・水道料金鉄道運賃・乗合バス運賃郵便料金など


漢字の読み方(タップで開きます)

寡占:かせん
公正取引委員会:こうせいとりひきいいんかい

 


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