※注意
2017年9月より、日本遺伝学会は、優性を「顕性(けんせい)」、劣性を「潜性(せんせい)」という表現に変更することを決定しました。優性・劣性という表現は、優れた遺伝子・劣った遺伝子という誤解をまねきやすいためです。
これにより、教科書の記述も変更となりました。テストでは、学校で習った通りに答えを書きましょう。
1.遺伝のしくみ
①形質
・生物の特徴となる形や性質のこと
→種子の形が「しわ」「丸」など
②遺伝
・親の持つ形質が子に伝わること
③遺伝子
・形質を決めるもとになるもの
・細胞の核の染色体にふくまれている
※DNA…遺伝子の本体である物質
2.メンデルの実験と遺伝のしくみ
・遺伝子は必ず対になっている
(AA・aa・Aaなどの組み合わせになっている)
実験①:純系の丸い種子と、純系のしわの種子を受粉させる
※丸形の純系の遺伝子はAA、しわ形の純系の遺伝子はaaという組み合わせの対になっている
・1. AA・aaの遺伝子が減数分裂をする
→生殖細胞の遺伝子は、丸形はA、しわ形はaになる
・2. Aとaが受精すると、子の遺伝子はすべてAaで形質は丸形になる
※顕性の法則
・異なる形質をもつ純系の両親から生まれた子に、一方の親の形質(顕性形質)だけがあらわれること
・①の実験では、丸形が顕性形質、しわ形が潜性形質
実験②:①の実験で得られた丸形の子(AaとAa)を受粉させる
・孫の遺伝子の組み合わせは、AA、Aa、aaの3通りになる。
(AAとAaが丸形、aaがしわ形)
・丸形としわ形の割合は、3:1になる。
(AAが1、Aaが2、aaが1)
・潜性形質のしわ形は、子の世代ではあらわれず、孫の世代にあらわれる
漢字などの読み方(タップで開きます)
1.遺伝のしくみ
・遺伝子:いでんし
・DNA:ディーエヌエー
2.メンデルの実験と遺伝のしくみ
・対:つい
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