ポイント解説
地域主義の例としてはEU、ASEAN、APECなどがあります。ほかにもFTAやEPAといった協定があります。アルファベットの略称と日本語表記を正確に憶えましょう。FTAは貿易のみ、EPAは貿易以外もふくむ、とおさえておけばOKです。
1.地域主義(リージョナリズム)
・利害関係が一致する複数の国が地域でまとまり、経済や政治において協力を進める動きのこと
①ヨーロッパ連合(欧州連合、EU)
・1993年、12か国で発足
→その後加盟国が増加
・目的:ふたたび戦争を起こさないため。アメリカや日本に対抗する経済圏を作るため
・経済・外交・安全保障などの分野で共通の政策を強化
・共通通貨ユーロを導入
※2016年、イギリスが国民投票でEU離脱を決定
②ASEAN(東南アジア諸国連合)
・1967年発足
・現在、10か国が加盟
・地域の発展と安定をめざす
※東アジアサミット:年1回開催
→ASEAN加盟国のほか日本・中国・韓国・インド・ロシア・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドが参加
③APEC(アジア太平洋経済協力会議)
・1989年から毎年開催
・太平洋の沿岸の国や地域が参加
・日本も参加
④NAFTA(北米自由貿易協定)
・アメリカ、カナダ、メキシコが参加
・貿易や投資の自由化を進めている
2.二国間、多国間の協定
①自由貿易協定(FTA)
・特定の地域や国家間において、関税や輸出入制限の撤廃を取り決めた協定
②経済連携協定(EPA)
・特定の地域や国家間において、貿易の自由化だけでなく、投資や人の移動などさまざまな分野において経済関係の強化をめざす協定
・TPPもEPAの1つ
※TPP:環太平洋経済連携協定(環太平洋パートナーシップ協定)
→日本など11か国が参加して発足
漢字の読み方(タップで開きます)
・EU:イーユー
・ASEAN:アセアン
・APEC:エーペック
・NAFTA:ナフタ
・FTA:エフティーエー
・EPA:イーピーエー
・環太平洋経済連携協定:かんたいへいようけいざいれんけいきょうてい
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