ポイント解説
地方財政は収入(歳入)の種類と内容をおさえましょう。また、多くの地方公共団体では財政が厳しい状況が続いています。
支出(歳出)の具体的な項目が出題されることはまずありません。
1.地方財政と課題
地方公共団体の収入(歳入)のうちわけ
①自主財源
・地方公共団体が独自に集めて自由に使える財源
ⅰ.地方税
・その地方の住民が納める税
・県民税、市民税など
②依存財源
・国からの補助金や借金
ⅰ.地方債
・歳入不足を補うために発行し、資金を集める
※借金なので、増えすぎると問題
ⅱ.地方交付税交付金
・税収入の地域間格差をおさえるための、国からの補助金
・使い道は自由
ⅲ.国庫支出金
・特定の仕事のために国から支給される
・使い道は国が指定
2.財政難とその対応
①地方債の増大で生じる問題
・地方公共団体の歳入の大部分を借金の返済にあてることになる
→住民に必要なサービスを提供できなくなるおそれがある
②対策
ⅰ.自治体財政健全化法
・2007年制定
ⅱ.市町村合併
・複数の市町村が1つにまとまること
・地方公共団体の仕事の効率化や、財政の安定化が目的
漢字の読み方(タップで開きます)
・地方債:ちほうさい
・地方交付税交付金:ちほうこうふぜいこうふきん
・国庫支出金:こっこししゅつきん
・市町村合併:しちょうそんがっぺい
しっかり公民にもどる