必修歴史

冷戦後の世界と日本(必修解説)

1.冷戦の終結

1989年、アメリカとソ連の首脳が会談し、戦後の世界で約40年続いていた冷戦の終結が宣言されました。

同じ1989年には、冷戦の象徴といわれていたドイツのベルリンの壁が取り壊されました。翌1990年には、東ドイツと西ドイツが統一し、ドイツという1つの国になりました。

さらに1991年には、冷戦で東側陣営の中心であったソ連が解体しました。これにより、アメリカは世界で唯一の超大国となりました。

2.平成以降の日本と国際社会

①1989年の日本

1989年1月、日本の年号が昭和から平成となりました。同年4月には新たに消費税が導入されました。当時の税率は3%でした。

③バブル景気(バブル経済) 

1980年代末~1990年年代初めの日本は、株式と土地の価格が大きく値上がりする好景気でした。これをバブル景気(バブル経済)といいます。

③PKO(国連平和維持活動)

1992年には、国連の行うPKO(国連平和維持活動)に自衛隊を初めて派遣しました。

④日朝首脳会談

2002年には、日本の首相が初めて北朝鮮を訪問し、日朝首脳会談が実現しました。その後、5人の拉致被害者が帰国しました。

3.環境問題への国際的な取り組み

①国連環境開発会議(地球サミット)

1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれました。各国の首脳や民間団体が集まって開かれた会議です。スローガンは「持続可能な開発(発展)」で、経済成長と環境保全を両立していくことが人類の課題とされました。

②地球温暖化防止京都会議

1997年、日本の京都で地球温暖化防止京都会議が開かれました。この会議で採択された京都議定書では、国ごとに温室効果ガスの排出削減目標が設定されました。

③循環型社会形成推進基本法

日本で2000年に制定された法律です。文字通り、循環型社会の形成を推進していく法律で、リサイクルなどが積極的に進められることとなりました。

4.グローバル化

21世紀は、世界が一体化していくグローバル化の時代でもあります。この動きは、インターネットが普及したことによって、ますます加速しています。


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