ポイント解説
第一次世界大戦後、朝鮮では三・一独立運動、中国では五・四運動といった、日本や帝国主義に反対する大規模な運動が起こりました。インドではガンディーを指導者として非暴力不服従による運動が展開されました。
1.朝鮮の運動
三・一独立運動
・1919年3月1日
・ソウル(京城)で日本からの独立を宣言
・「独立万歳」をさけんでデモ行進
→朝鮮総督府は武力で鎮圧
※その後、朝鮮総督府は武力による支配をゆるめる
柳宗悦
・朝鮮の独立運動を支持した日本人
・朝鮮の美術工芸品を高く評価した
2.中国の運動
①運動の背景
・中国は第一次世界大戦に連合国側で参戦(ドイツに宣戦布告)
→戦勝国として、ドイツが山東省に持っていた権益の返還を期待
※しかし、日本が二十一か条の要求で山東省の継承を要求してきた
②パリ講和会議
・会議の結果、山東省の権益を日本が受け継ぐことが決定
→不満が爆発。五・四運動へ
③五・四運動
・1919年5月4日
・北京の学生集会から起こった反日運動が、反帝国主義運動に発展
※1921年のワシントン会議の結果、日本は山東省のドイツ権益を中国に返還
3.中国国内の政治の動き
①中国国民党
・孫文が結成
・中国共産党と協力して民族の自立と国家の統一をめざす
②国民政府の樹立
・孫文の死後、蔣介石が中国国民党の実権を握り、南京に国民政府を樹立
→中国共産党と対立
4.インド
※イギリスの植民地
・ガンディー:「非暴力・不服従」を唱え、完全な自治を求める運動の指導者として活動した
漢字の読み方(タップで開きます)
・三・一独立運動:さんいちどくりつうんどう
・朝鮮総督府:ちょうせんそうとくふ
・柳宗悦:やなぎむねよし
・山東省:さんとうしょう
・五・四運動:ごしうんどう
・中国国民党:ちゅうごくこくみんとう
・孫文:そんぶん
・中国共産党:ちゅうごくきょうさんとう
・蔣介石:しょうかいせき
・南京:ナンキン
・国民政府:こくみんせいふ
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