国会（ざっくり解説）

日本国憲法では、国会について次のように規定しています。

国会は三権のうち立法権を担当すること、国会は国権の最高機関であること、国会は国の唯一の立法機関であることです。

日本の国会は二院制を採用しています。具体的には、衆議院と参議院で構成されています。

議員の数は、衆議院が465人、参議院が248人となっています。

国会議員の任期は、衆議院は４年、参議院は６年となっています。
ただし、衆議院は解散があるので、解散された場合は４年の任期よりも短くなります。
一方、参議院は解散がなく、３年ごとに半数（124議席）を選挙するしくみになっています。

立候補できる年齢は、衆議院が満25歳以上、参議院が満30歳以上となっています。

なお、選挙権（投票できる年齢）はすべて18歳以上です。

国会の種類は４つあります。

常会（通常国会）は毎年１回、１月中に召集される国会です。会期（国会が開かれる期間）は150日間で、次年度の予算などを審議することになっています。

臨時会（臨時国会）は、内閣の決定などによって開かれる国会です。いつ開かれるかは特に決まっていません。

特別会（特別国会）は衆議院議員の総選挙の後に召集される国会です。内閣総理大臣の指名が行われます。

衆議院の解散中、緊急に議決する必要がある場合に、参議院の緊急集会が召集されます。

法律の制定（立法）は、国会のもっとも重要な仕事といえます。法律案は衆議院か参議院の議長に提出された後、委員会で審議され、可決されると本会議で審議・議決されます。もう片方の議院でも同様の手順をとります。

内閣が提出した予算(案)は、国会が審議・議決します。

内閣が調印した条約は、国会が承認します。

国会は、国会議員の中から内閣総理大臣を指名します。

以上の①～④は、衆議院の優越の規定があります。
これに対し、次の⑤～⑦は、衆議院の優越の規定はありません。

衆議院と参議院のそれぞれにおいて、総議員の３分の２以上の賛成によって、憲法改正の発議をします。

国政調査権とは、国の政治について国会が調査する権限です。

弾劾裁判所を設置して、国会議員が特定の裁判官を辞めさせるかどうか裁判（判断）する権限です。