昭和時代・戦後
・昭和時代:1926~1989年
(戦前:1926~1945年)
(戦後:1945~1989年)※昭和64年まで
0.昭和時代の流れ・戦後
・世界:冷戦
・日本経済:復興→高度経済成長→安定成長→バブル経済
1.占領下の日本
・日本は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による間接統治のもとにおかれた
※マッカーサー:GHQの最高司令官
・沖縄県や小笠原諸島はアメリカ軍が直接統治した
・北方領土はソ連が占領
①民主化
ⅰ.選挙権の拡大
・満20歳以上のすべての男女に保障された
ⅱ.財閥解体
・大企業を分割
ⅲ.労働組合法
・労働者の団結権を保障
ⅳ.労働基準法
・労働条件の最低基準を定めた
ⅴ.農地改革
・農村で実施された
②日本国憲法の制定
・公布:1946年11月3日
・施行:1947年5月3日
・3つの基本原理:国民主権、基本的人権の尊重、平和主義
・天皇の地位:日本国と日本国民統合の象徴
2.戦後世界の動き
①国際連合の成立:1945年10月
ⅰ.安全保障理事会
・国際連合の主要機関の1つ
ⅱ.常任理事国
・アメリカ、イギリス、フランス、ソ連、中国の5か国
→この5か国は拒否権を有する
②冷戦(冷たい戦争)
ⅰ.西側陣営
・アメリカを中心とする資本主義国の陣営
ⅱ.東側陣営
・ソ連を中心とする社会主義国の陣営
③各国の状況
ⅰ.ドイツ
・東ドイツと西ドイツに分かれる
※ベルリンの壁:「冷戦の象徴」とよばれた
ⅱ.中国
・1949年、中華人民共和国が成立
※毛沢東を主席とする社会主義国
ⅲ.朝鮮半島
・朝鮮戦争…1950年、北朝鮮が韓国に侵攻
→1953年に休戦
④アジア・アフリカ諸国の動き
・1955年、アジア・アフリカ会議
※インドネシアのバンドンで開催
3.占領政策の転換
①特需景気
・1950年、朝鮮戦争が始まる
→アメリカ軍が大量の軍需物資を日本で調達
※日本は好景気となり、経済復興が早まった
②再軍備
・1950年、警察予備隊の設置
→1954年に自衛隊となった
③日本の独立回復と安保条約
ⅰ.サンフランシスコ平和条約
・1951年、吉田茂内閣が48か国との間で調印
→1952年に発効し、日本は独立を回復
※沖縄県などは引き続きアメリカの統治下におかれ、のちに返還された
ⅱ.日米安全保障条約
・1951年、吉田茂内閣がアメリカとの間で調印
→1960年に改定
4.日本の外交
①日本の国際社会への復帰
・日ソ共同宣言:1956年に調印し、ソ連と国交を回復
→同年、国際連合に加盟
②近隣諸国との外交
ⅰ.韓国との関係
・日韓基本条約:1965年に調印
→韓国と国交正常化
ⅱ.中国との関係
a.日中共同声明:1972年発表
・中国(中華人民共和国)と国交正常化
b.日中平和友好条約
・1978年、中国との間で調印
③沖縄の日本復帰
・1972年、アメリカから返還が実現
④非核三原則
・核兵器を「持たず、つくらず、持ちこませず」という国の方針
5.戦後の日本経済
①高度経済成長
・1955年から1973年まで続いた
ⅰ.東海道新幹線の開通
・1964年、東京・大阪間に開通する
ⅱ.東京オリンピック
・1964年、アジアで初の開催
②高度経済成長の終わり
・1973年、石油危機(オイル・ショック)の発生
→先進工業国は不況となり、日本の高度経済成長も終わった
③公害問題の深刻化と対応
ⅰ.四大公害裁判
・水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく
ⅱ.公害対策基本法の制定:1967年
・公害の深刻化に対応
→1993年、環境基本法を制定
ⅲ.環境庁
・1971年に設置
→2001年、環境省となった
漢字の読み方(タップで開きます)
1.占領下の日本
・連合国軍最高司令官総司令部:れんごうこくぐんさいこうしれいかんそうしれいぶ
・GHQ:ジーエイチキュー
・財閥解体:ざいばつかいたい
・象徴:しょうちょう
2.戦後世界の動き
・安全保障理事会:あんぜんほしょうりじかい
・常任理事国:じょうにんりじこく
・毛沢東:もうたくとう
3.占領政策の転換
・特需景気:とくじゅけいき
・警察予備隊:けいさつよびたい
・自衛隊:じえいたい
・吉田茂:よしだしげる
5.戦後の日本経済
・水俣病:みなまたびょう
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