補足解説
以下の手順で考え、正しい化学反応式を作ろう!
化学反応式では、矢印の左右(両辺)の原子の種類と数が同じになるようにする
1.水の電気分解
① H2O → H2 + O
確かに左右で原子の種類と数は同じだけど(水素原子2個、酸素原子1個)、
酸素Oは分子をつくる物質なので、O2にしないといけない(Oだけでは存在できない)
② H2O → H2 + O2
これだと左右の原子の数が合わない。左の酸素原子は1つ、右の酸素原子は2つになっている。
なので、左のH2Oを2つにして、左の酸素原子を右と同じ2つにする。
③ H2O + H2O → H2 + O2
これで、左右とも酸素原子は2つになった。
しかし、今度は水素原子の数が合わない(左は4つ、右は2つ)。
なので、右のH2を増やす
④ H2O + H2O → H2 + H2 + O2
これなら、左右ともに水素原子が4つ、酸素原子が2つとなり、OK!
でもまだ完成ではない。
数学でy+yは2yと表すように、H2O+H2Oは2H2O、H2+H2は2H2と表さないといけない
⑤ 2H2O → 2H2 + O2
これで完成!
2.酸化銅の分解
① CuO → Cu + O
水の電気分解で見た通り、OはO2にしないとダメ。
銅Cuは分子をつくらないので、CuのままでOK
② CuO → Cu + O2
すると今度は、左右で酸素の原子の数が合わない(左は1つ、右は2つ)。
そこで、CuOを2つにする。
③ 2CuO → Cu + O2
左右の酸素の数は合ったけど、銅の数が合わない(左は2つ、右は1つ)。
※2CuO2 と書いてはいけない
・酸化銅はCuOであって、CuO2と書くと間違い。2CuOはCuOが2つ(Cu2つとO2つ)ということ。
(Cu + O + Cu + O → CuO + CuO → 2CuO)
④ 2CuO → 2Cu + O2
これでOK!
左右とも、銅原子2つ、酸素原子2つになりました。
慣れるまでは1つ1つ手順をふんで、化学反応式を正確に書けるようにしましょう。
テキストで化学反応式を見たら、自分で再現できるように練習する!
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