必修公民

地域主義(必修解説)

1.地域主義

ヨーロッパ連合(EU)

ヨーロッパ連合は、1993年に12か国で発足しました。その後、加盟国が増加し、現在は30か国近くまで増えています。共通通貨として、ユーロを導入していますが、イギリスなど一部の国は参加していません。

なお、イギリスは2016年の国民投票の結果、2020年にEUから離脱(脱退)しました。

ASEAN(東南アジア諸国連合)

地域の発展と安定をめざして、1967年に発足しました。現在、10か国が加盟し、政治・経済・安全保障などで協力を進めています。

2015年の末には、ASEAN経済共同体が発足しました。

APEC(アジア太平洋経済協力会議)

日本をふくむ太平洋の沿岸の国や地域が参加し、1989年から会議が開催されている、ゆるやかな協力機構です。

NAFTA(北米自由貿易協定)

北アメリカ州のアメリカ、カナダ、メキシコの3か国が参加しています。貿易や投資の自由化を進めています。

※2020年、新たにアメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)が発効し、NAFTAは終了しました。

自由貿易協定(FTA)

特定の地域や国家間において、関税や輸出入制限の撤廃を取り決めた協定です。

経済連携協定(EPA)

特定の地域や国家間において、貿易の自由化だけでなく、投資や人の移動などさまざまな分野において経済関係の強化をめざす協定です。FTAより踏み込んで協定の範囲を化拡大したものがEPAです。日本も多くの国とこの協定を結んでいます。

2.平和のための国際的な援助、取り組み

政府開発援助(ODA)

先進国が発展途上国に対して行う資金援助や技術協力のことです。日本も多額の援助を行っています。

NGO(非政府組織)

民間によってつくられた国際的な協力組織です。政府の援助が十分に届きにくい分野で活動し、貧困に苦しむ人々を福祉・教育・環境などの面で支援するなどの活動を行っています。


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