1.中国
中国では、14世紀なかばに元にかわって漢民族の王朝である明が成立しました。
明は、日本に対して倭寇(わこう)の取りしまりを求めてきました。
倭寇とは、海賊行為をはたらいていた者たちのことで、朝鮮半島や大陸の沿岸を荒らしていました。
室町幕府の足利義満は、明の求めに応じて倭寇を禁止し、さらに明に朝貢する形式での貿易を始めました。この貿易を日明貿易(勘合貿易)といいます。
この貿易は、勘合という合い札が使用されました。勘合を使用した目的・理由は、正式な貿易船と倭寇とを区別するためでした。
この貿易での日本からの輸出品は、銅や硫黄など、輸入品は銅銭などでした。
2.朝鮮
朝鮮も、日本に倭寇の取りしまりと貿易を求めました。これに足利義満や西国の守護大名が応じて、日朝貿易が行われました。
3.琉球
現在の沖縄では1429年に尚氏が島を統一し、琉球王国を建国しました。
琉球王国は首里を都とし、中継貿易を行うことで栄えました。
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