1.文明開化
①生活様式の西洋化
明治新政府は、欧米の政治や経済のしくみだけでなく、文化も積極的に取り入れました。このため、都市を中心に伝統的な生活様式が西洋化しました。このような動きを文明開化といいます。
れんがづくりの建物が建てられ、道路には人力車や馬車が走るようになりました。
また、灯りとしてランプやガス灯が使用され、人々は洋服や帽子を着用し、牛肉を食べるなど、衣食住が大きく変化し始めました。
②通信制度
通信制度では、江戸時代の飛脚にかわって郵便制度が導入され、全国均一料金で手紙などのやりとりができるようになりました。
③交通
1872年、鉄道が新橋・横浜間に開通したのをはじめとして、全国の主要な港と大都市を結びました。
④新しい思想
欧米の新しい思想も紹介されました。
福沢諭吉は「学問のすゝめ」を書いて、人間が平等であることや民主主義を紹介しました。
中江兆民はフランスのルソーの民主主義思想を紹介し、自由民権運動に影響を与えました。
2.殖産興業
富国強兵を実現したい新政府は、近代産業の育成をめざして殖産興業政策を進めました。
重要な輸出品目であった生糸の生産を拡大するため、富岡製糸場(群馬県)などの官営模範工場(官営工場)を設立しました。現在は世界遺産になっていますね。
3.北海道の開拓
蝦夷地から地名を改めた北海道の開拓にも力を入れました。北海道に開拓使という役所を設置し、屯田兵が開拓を行いました。しかし、先住民であるアイヌ民族は土地や漁場をうばわれるなどしたため、問題も残りました。
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