必修歴史

日本の産業革命と国内の動き(必修解説)

1.日本の産業革命と公害問題

日本の産業革命は1880年代なかば以降から、軽工業を中心に始まりました。続いて20世紀初めの日露戦争前後になると、重工業の分野でも産業革命が起こりました。

日清戦争の講和条約である下関条約で得た賠償金をもとに、北九州に官営の八幡製鉄所を建設しました。この製鉄所は、1901年に操業を開始しました、鉄鋼の生産が本格的に始まったことで、日本の重工業が発展していきました。

産業が発展する一方で、公害も起こりました。
栃木県で1900年前後に起きたのが、足尾銅山鉱毒事件でした。渡良瀬川が汚染され、流域の住民に大きな被害を及ぼしました。

この公害事件では、地元の衆議院議員であった田中正造が問題解決のために動きましたが、被害の大きかった村は廃村となり、遊水地とされました。

2.日本の社会主義の動向

1910年、天皇の暗殺を計画したとして、幸徳秋水をはじめ多くの社会主義者が逮捕され、12人が死刑となりました。これを大逆事件といいます。実際には多くの人は無実であったとされています。


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