ポイント解説
第二次世界大戦の反省から国際連合が成立しました。しかしその一方で米ソの対立が本格化し、世界の多くの国を巻き込む冷戦の時代を迎えました。ドイツが東西に分かれてしまった背景に冷戦があり、ベルリンの壁は冷戦の象徴といわれました。
1.国際連合(国連)の成立
・1945年10月、51か国で発足
・世界平和の維持や国際協力の促進を目的とする
①安全保障理事会
・国連の主要機関の1つ
・世界の平和と安全の維持を目的とする
・常任理事国:アメリカ、イギリス、フランス、ソ連、中国
→この5か国は拒否権をもつ
※拒否権…1か国でも反対すると議決できない権利
2.冷戦(冷たい戦争)
・世界が東西2つの陣営に分かれ、はげしくにらみ合った
・1945~1990年ころの世界
①西側陣営
・アメリカを中心とする資本主義の国々
・アメリカは西ヨーロッパ諸国を支援
→1949年、軍事同盟の北大西洋条約機構(NATO)を結成
②東側陣営
・ソ連を中心とする社会主義(共産主義)の国々
・ソ連は東ヨーロッパ諸国を支援
→1955年、軍事同盟のワルシャワ条約機構を結成
3.ドイツの分断
・西ドイツ:資本主義国(西側陣営)
・東ドイツ:社会主義国(東側陣営)
※ベルリンの壁:1961年、東ドイツが西ベルリンを取り囲む壁を築き、市民の自由な移動を禁止
※補足解説
ドイツは東西に分かれたわけですが、首都ベルリンも東西に分かれました(西ベルリンは西ドイツ領、東ベルリンは東ドイツ領)。そしてこのベルリンは東ドイツにありました。ですので、西ベルリンは東ドイツ側にポツンと浮かんだ島のようになっていたのです(地図を検索するか、頭の中でイメージしてみましょう)。この西ベルリンをぐるりとかこむように建てられたのが、ベルリンの壁というわけです。
ちなみに、西ドイツの首都はボンでした。統一後、現在のドイツの首都はベルリンです。
読み方(タップで開きます)
・NATO:ナトー
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