必修歴史

世界史③ヨーロッパの歴史(必修解説)

1.ルネサンス(文芸復興)

西ヨーロッパでは、14~16世紀にかけて、古代ギリシャ・ローマの文化を見直す動きや風潮がおこりました。これをルネサンス(文芸復興)といいます。この動きはイタリアで始まりました。

文学や美術などの分野で、人間のいきいきとした姿を表現した多くの作品がつくられました。

2.宗教改革

財政難のカトリック教会は、資金を集めるために大量の免罪符を売り出していました。

16世紀前半、カトリック教会を批判したルターは、ドイツ宗教改革を始めました。彼らの一派は、「抗議する者」という意味のプロテスタントとよばれました。聖書を信仰のよりどころとし、カトリック教会から分離して新しい宗派を形成しました。

プロテスタントの動きに対し、カトリック教会内部でも、立て直しの動きがおこりました。その中心となったのがイエズス会で、宣教師のザビエルは、戦国時代の日本にキリスト教を布教するためにやってきました。

3.大航海時代:新航路の開拓

15世紀後半以降、ヨーロッパ人によって新航路が開拓されました。3人の名前と業績をおさえておきましょう。

コロンブスはスペインの援助を受け、ヨーロッパから西へ進んで大西洋を渡り、1492年にアメリカ大陸近くの西インド諸島に到着しました。

ポルトガルのバスコ・ダ・ガマは、ヨーロッパから大西洋を南に進み、1498年にアフリカ大陸南端の喜望峰をまわってインドに到達しました。こうして、インド航路が開拓されました。

スペインが派遣したマゼランの船隊は、ヨーロッパから大西洋をわたって、南アメリカ大陸の南端をこえて太平洋を横断し、1522年に世界一周を達成しました。これにより、地球が球体であることが証明されました。なお、マゼランは途中で殺されてしまいました。

このようにして、新航路を開拓したスペインポルトガルは、アジアやアフリカ大陸で貿易をさかんに行うことで繁栄しました。


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