ポイント解説
1989年、米ソ首脳によって冷戦の終結が宣言されました。その後、ベルリンの壁の崩壊、東西ドイツの統一、ソ連の解体と、冷戦は完全に終わりを迎えました。しかし、今度は地域紛争が各地で起こるようになり、さらに21世紀に入ると「テロとの戦い」が始まりました。
1.冷戦の終結
①アメリカとソ連の動き
・1989年、アメリカ・ソ連の首脳会談
→冷戦の終結を宣言
※アメリカのトップはブッシュ、ソ連のトップはゴルバチョフ
②ヨーロッパの動き
・1989年、ベルリンの壁が取り壊される
・1990年、東西に分かれていたドイツが統一
③ソ連の動き
ⅰ.ペレストロイカ
・ゴルバチョフ政権の改革
→失敗に終わる
ⅱ.ソ連解体:1991年
・1922年に成立したソ連が解体
→ソ連を構成していた国々は、ロシア連邦を中心に独立国家共同体(CIS)を形成
2.国際協調・地域統合の動き
①主要国首脳会議(サミット)
・1975年に初めて開かれ、毎年開催
・日本、アメリカ、イギリスなどの先進国中心の会議
②アジア太平洋経済協力会議(APEC)
・1989年から毎年開かれている国際会議
③ヨーロッパ連合(EU)
・1993年に結成
・共通通貨ユーロを使用
3.冷戦後の世界
①地域紛争
・冷戦終結後、各地で起こるように
※冷戦は終わったが、世界は平和にならなかった
②湾岸戦争
・1991年に起こる
・イラクがとなりのクウェートに侵攻したことが原因
→国連決議によりアメリカなどの多国籍軍を派遣
③アメリカ同時多発テロ
・2001年9月11日、アメリカがテロ攻撃を受けた
→アメリカはアフガニスタンを攻撃
※アフガニスタンがテロ組織をかくまっていたという理由から
④イラク戦争
・2003年、アメリカが中心となってイラクを攻撃
・イラクが大量破壊兵器を保有しているという理由から
※実際には見つからず
4.地域紛争を解決するための活動
①国連の平和維持活動(PKO)
・紛争当事国に派遣され、停戦の監視などを行う
・日本もPKO協力法を制定して参加
②非政府組織(NGO)
・民間の組織による活動
・国際的に活躍するNGOも
漢字などの読み方(タップで開きます)
・CIS:シーアイエス
・主要国首脳会議:しゅようこくしゅのうかいぎ
・APEC:エーペック
・EU:イーユー
・湾岸戦争:わんがんせんそう
・PKO:ピーケーオー
・NGO:エヌジーオー
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