1.平安時代の始まり
794年、桓武天皇が現在の京都に都を移しました。この都が平安京です。
こうして、鎌倉幕府が開かれるまでの約400年間、平安時代が続きます。
2.蝦夷政策
天皇は坂上田村麻呂を征夷大将軍に任命し、東北地方に大軍を送りました。その目的は、朝廷に従わない蝦夷(えみし)を服属させるためでした。
坂上田村麻呂は、蝦夷の指導者であったアテルイ(阿弖流為)を降伏させることに成功しました。
3.新しい仏教
平安時代の初めには、仏教の新しい宗派が伝えられました。
最澄(さいちょう)は、滋賀県・京都府にまたがる比叡山(ひえいざん)に延暦寺(えんりゃくじ)を建立し、天台宗を伝えました。
一方、空海は、和歌山県の高野山(こうやさん)に金剛峯寺(こんごうぶじ)を建立し、真言宗を伝えました。
最澄・空海の2人とも、遣唐使として唐に渡り、帰国後に新しい仏教を伝えたのでした。
4.外交
外交では894年、菅原道真の提案によって、遣唐使の停止が決定されました。これにより、日本では国風文化が栄えるようになります。
5.地方のようす
①10世紀前半
関東地方で平将門が、西日本(瀬戸内海周辺)で藤原純友が、いずれも周辺の武士を率いて反乱を起こしました。
朝廷は、反乱を起こしたのと同じ武士の力を借りて、これらの反乱をしずめました。
②11世紀
東北地方では、奥州藤原氏が平泉に中尊寺金色堂を建立するなど、独自の文化が栄えていました。平泉は現在の岩手県です。
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