近畿地方の各府県の特徴（しっかり解説）

まずは地図で近畿地方の各府県の位置を確認しましょう。

・日本一の広さをほこる琵琶湖は県の面積の約６分の１にもなります。
・滋賀県は京阪神のベッドタウンとして人口が増加しています。

・京都府には、西陣織、友禅染、清水焼などの伝統的工芸品が数多くあります。

・世界遺産や重要文化財が多く、観光産業もさかんで金閣や清水寺などに多くの観光客が訪れています。

・府庁所在地の京都市は人口約140万人の大都市で、政令指定都市でもあります。

・江戸時代には全国から米や特産物が集まるなど、「天下の台所」と呼ばれ、日本の商業の中心として発展しました。現在も卸売業がさかんで、多くの問屋が集まっています。

・大阪湾の臨海部とその周辺は阪神工業地帯の中心として発展してきましたが、工場からの排煙による大気汚染や、地下水のくみ上げすぎによる地盤沈下など、公害も発生しました。

・府庁所在地の大阪市は人口約270万人の大都市で、政令指定都市でもあります。

・兵庫県明石市は日本の標準時の基準となる東経135度の経線が通っています。

・神戸港は平安時代に平清盛が日宋貿易を行った場所でもあり(当時は大輪田泊)、江戸時代末期の日米修好通商条約で開港した歴史をもつ港です。

・県庁所在地の神戸市は人口約150万人の政令指定都市となっています。

・県の南部には紀伊山地があり、林業がさかんで吉野すぎが有名です。

・正岡子規の俳句に「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」という句がありますが、実際に奈良県の柿の生産量は和歌山県に次いで全国2位となっています。

・京都と並んで古都として長い歴史を持ち、東大寺や法隆寺などに観光客が多く訪れています。

・志摩半島(の英虞湾(あごわん))では真珠の養殖がさかんです。

・茶の生産がさかんで、静岡県・鹿児島県に次いで全国3位の生産量となっています
・松阪牛で有名な松阪市も三重県にあります。

・三重県は行政区分では近畿地方に属していますが、四日市市は中京工業地帯を構成する工業都市の１つであり、愛知県・岐阜県・静岡県とともに東海地方の県としてまとめられることもあります。

・みかん、柿、梅の生産量が全国1位となっています。

・高野山には真言宗の空海が建立した金剛峯寺があります。