しっかり地理

近畿地方の地図と特徴(しっかり解説)

1.近畿地方の府県

近畿地方は2府5県からなります。
県庁所在地は、滋賀県大津市三重県津市兵庫県神戸市のほかは、府県名と同じ市が府県庁所在地となっています(大阪府は大阪市奈良県は奈良市などです)。

また、近畿地方にはかつて都(みやこ)が置かれた府県が多くあります。
各府県から都を1つずつ挙げると、大阪府は難波宮、京都府は平安京、奈良県は平城京、滋賀県は大津宮、兵庫県は福原京に、それぞれ都が置かれていたことがあります。

2.都市圏

大阪平野には人口が集中し、大阪神戸京都を中心に大阪大都市圏京阪神大都市圏関西大都市圏)が広がっています。

都市の中心部では人口が増加し住宅が足りなくなったため、周辺の山をけずって大阪府の郊外に千里ニュータウン泉北ニュータウンなどのニュータウンの建設も進められました。

兵庫県では南東部の六甲山地をけずって須磨ニュータウンを造成し、けずった土砂で海を埋め立てて人工島のポートアイランドがつくられました。その南には同じく人工島の神戸空港があります。

3.近畿地方の自然環境①

琵琶湖は滋賀県にある日本最大の湖です。滋賀県の面積の約6分の1を占めています。また、京都府や大阪府の飲料水、工業・農業用水、水力発電の用水などに利用されていることから、「近畿地方の水がめ」と呼ばれています。

琵琶湖に工業排水が流れこんで汚染が進み、赤潮が発生するようになったため、リンを含む合成洗剤の使用が禁止されました。それにより現在は水質が改善されています。 

・近畿地方の南部には、けわしい紀伊山地がそびえています。林業では吉野すぎが有名です。

 

4.近畿地方の自然環境②

福井県から京都府にかけての若狭湾と三重県の志摩半島は、海岸線が複雑に入り組んだリアス海岸になっています。


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