1.中部地方の県
中部地方は9つの県からなります。
県庁所在地は、愛知県が名古屋市、山梨県が甲府市、石川県が金沢市のほかは、県名と同じ市が県庁所在地となっています(静岡県は静岡市、富山県は富山市などです)。
2.3つの地域区分と気候
中部地方はさらに3つの地方に区分され、それぞれ異なる気候になっています。
①東海
中部地方の太平洋側を東海といい、太平洋側の気候に属しています。夏の降水量が多く、冬でも比較的温暖な気候です。
愛知県、静岡県、岐阜県の南側(美濃地方)、近畿地方の三重県の4県が東海に区分されています。
②中央高地
中部地方の内陸部を中央高地といいます。気候は、中央高地の気候(内陸の気候)です。
山梨県、長野県、岐阜県の北側(飛驒地方)の3県が中央高地に区分されています。
③北陸
中部地方の日本海側を北陸といいます。日本海側の気候に属しているので、冬は北西から季節風が吹いてかなりの量の雪が降ります。
新潟県、富山県、石川県、福井県の4県が北陸に区分されています。
3.都市・集落
①名古屋大都市圏
愛知県名古屋市を中心とする都市圏で、岐阜県、三重県まで広がっています。
大阪大都市圏(京阪神大都市圏)、東京大都市圏と合わせて、三大都市圏といいます。
4.中部地方の自然環境①
中部地方の中央部には3000m級の山がつらなっています。なかでも飛驒山脈、木曽山脈、赤石山脈の3つの山脈をまとめて日本アルプスといい、「日本の屋根」ともよばれています。
ほかにも、静岡県と山梨県にまたがるところには、日本一高い3776mの火山、富士山があります。
海に近いところは平野もあります。愛知県北西部~岐阜県南部に濃尾平野が広がっています。
5.中部地方の自然環境②
濃尾平野を流れる木曽川・長良川・揖斐川(いびがわ)の下流域の低地には、輪中が形成されています。輪中とは、洪水から集落や耕地を守るため、周囲に堤防をめぐらせた集落のことです。川の水面より標高の低いところもあります。
なお、木曽川・長良川・揖斐川をまとめて木曽三川(きそさんせん)といいます。
越後平野を流れる信濃川は日本最長の川で、約367kmの長さがあります。
福井県の若狭湾沿岸はリアス海岸となっています。地図を見てもわかる通り、ギザギザしていますね。
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