必修公民

財政(必修解説)

1.財政

政府の経済活動のことを財政といいます。収入である歳入と、支出である歳出で構成されていて、近年は毎年100兆円前後の規模になっています。

歳入を見てみると、所得税、法人税、消費税などの租税・印紙収入が全体の約45~50%で、国の借金である公債金も約45~50%となっています。日本は歳入の多くの部分を借金に頼る状態が続いています。

歳出では、社会保障関係費が約30%で最も多くなっていて、高齢化の進展で負担が増大し続けています。次に、借金の返済にあてられる国債費が約25%、これも大きな割合を占めています。地方公共団体への補助金である地方交付税交付金は約18%です。このほか、公共事業関係費、文教・科学振興費、防衛関係費などの項目があります。

2.公債

国においても地方公共団体においても、税収だけでは予算が不足する場合、公債とよばれる債券を発行して不足分をおぎないます。国が発行する公債が国債、地方公共団体が発行する公債が地方債です。


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