必修歴史

世界史④革命の時代(必修解説)

1.17~18世紀の欧米

17~18世紀のヨーロッパでは、絶大な権力をもった国王の意思決定によってものごとが決められる政治が行なわれていました。このような政治を絶対王政といい、やがて革命によってたおされていきました。

①イギリス

イギリスでは、クロムウェルを指導者として1642年にピューリタン革命がおこり、国王が処刑されました。さらに1688年には、国王を追放する名誉革命がおこりました。国王を処刑せず血が流れることがなかったため、このようによばれています。

翌1689年、権利(の)章典が発布され、国王は議会の同意がなければ新しい課税や法律の変更ができないことや、国王も法に従うことなどが規定されました。

②アメリカ

イギリスの植民地であったアメリカでは、東部の13州の人々が独立を求めて立ち上がり、1775年に(アメリカ)独立戦争が始まりました。

翌1776年には(アメリカ)独立宣言が発表され、初代大統領にワシントンが就任しました。

③フランス

フランスでは、聖職者貴族は免税の特権をもち、平民だけが税を負担するという状態が続いていました。そんななか、1789年にバスチーユ牢獄の襲撃からフランス革命が始まりました。この革命中に人権宣言が出されました。

フランスではその後、ナポレオンが登場し、1804年に皇帝になりました。

2.産業革命

18世紀の終わりごろから、イギリスでは蒸気機関で動く機械が使われ始めました。こうして安い工業製品が大量に生産され、世界に輸出されるようになった結果、19世紀のイギリスは「世界の工場」とよばれるようになりました。

イギリスで始まった、機械生産など技術の向上によって経済や社会のしくみが大きく変わったことを産業革命といいます。


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