必修歴史

第二次世界大戦の終結(必修解説)

1.戦時下の国民生活

日本は太平洋戦争を総力戦として戦い、国民も戦争に協力させられました。
それまで徴兵を猶予されていた文科系の大学生らが、学徒出陣として軍隊に召集されました。

また、多数の成人男子が兵士として戦地に送られ労働力が不足したため、中学生・女学生・未婚の女性などが軍需工場で働く、勤労動員も行われました。

都市部の子どもたちは、空襲を避けるために地方に集団で疎開(集団疎開)をし、共同生活を送りました。

2.第二次世界大戦の終結

1943年にイタリアが降伏、1945年5月にはドイツが降伏し、ヨーロッパでの戦いは終わりました。最後は日本が降伏することで、第二次世界大戦は1945に終わりました。以下に終戦までの流れを確認していきます。以下はいずれも1945のできごとです。

3月、沖縄にアメリカ軍が上陸し、はげしい地上戦となりました。沖縄での組織的な戦いは、6月まで続きました。

7月、アメリカイギリスソ連の首脳が会談し、日本に対して無条件降伏を求めるポツダム宣言を、アメリカ・イギリス・中国の名で発表しました(ソ連とは日ソ中立条約を結んでこの時は戦争していなかったことと、日本・中国は戦争を続けていたため)。日本は当初これを受け入れませんでした。

アメリカは世界で初めて原子爆弾(原爆)を8月6日に広島、8月9日には長崎に投下し、多くの罪のない人の命をうばいました。

8月8日、ソ連日ソ中立条約を一方的に破って参戦し、満州・南樺太・千島などを侵略してきました。

日本はようやくポツダム宣言の受け入れを決定し、8月15日昭和天皇がラジオ放送(玉音放送)で国民に終戦を知らせました。
こうして、太平洋戦争ならびに第二次世界大戦は終わりました。


必修歴史にもどる