必修歴史

江戸時代④元禄時代(必修解説)

1.5~7代将軍の時期の政治

1680年、徳川綱吉が江戸幕府の5代将軍になりました。綱吉は極端な動物愛護令である生類憐みの令(しょうるいあわれみのれい)を出し、犬などの動物を保護することを命じました。人々は大いに迷惑を受けました。この法令は綱吉の死によって廃止されました。

綱吉の死後、6・7代将軍の時期には儒学者の新井白石(あらいはくせき)が政治を担当しました。

2.江戸時代前期の文化

①17世紀前半

江戸時代初期には、「風神雷神図屏風」を描いた俵屋宗達(たわらやそうたつ)が活躍しました。

②17世紀後半:元禄文化

17世紀後半、5代将軍徳川綱吉のころに栄えた文化を元禄文化といいます。元禄文化は、京都大阪など上方を中心に栄えた町人文化です。

連歌をもとに成立したのが俳諧(はいかい)です。松尾芭蕉(まつおばしょう)が「奥の細道」などの作品を残しています。

人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)では、脚本家の近松門左衛門が活躍しました。

絵画では、町人の生活や文化を題材とした浮世絵が描かれました。菱川師宣(ひしかわもろのぶ)による見返り美人(図)などの作品が有名です。

演劇では歌舞伎(かぶき)が庶民の間で人気となりました。


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