必修歴史

江戸時代①江戸幕府の成立(必修解説)

1.江戸幕府の成立

豊臣秀吉の死後、政治の実権をめぐって徳川家康石田三成の間で対立が生じました。両者の対立は1600年関ヶ原の戦いに発展しました。この戦いでは東軍の徳川家康が西軍の石田三成らに勝利し、時代は徳川氏の天下へと移って行きました。

1603年徳川家康征夷大将軍に任命され、江戸幕府を開きました。こうして江戸時代が始まり、1867年まで260年以上続きます。江戸幕府は全国の石高約3000万石のうち、約4分の1を支配するほどの大きな経済力を持っていました。

幕府は1615年に、大名を統制する武家諸法度という法令を出し、大名が無断で城を修理することを禁止し、また大名家どうしが許可なく結婚することも禁止しました。

 

3代将軍徳川家光のときには、参勤交代が制度化されました。これにより、大名は1年おきに領地と江戸を往復することとされ、さらに大名の妻と子どもは人質として江戸の屋敷に住むことが決められました。

幕府が大名に参勤交代を義務づけた理由・目的は、大名の経済力を弱め、反乱を起こさせないためです。実際、往復にかかる費用は、大名にとって大きな負担となりました。

2.江戸時代の初期の外交

徳川家康は、海外との貿易を推進し、海外渡航のための許可証である朱印状を発行しました。朱印状を与えられた西日本の大名や商人たちは、東南アジアに朱印船を送り、さかんに貿易を行いました。この貿易を朱印船貿易といいます。

こうして、東南アジア各地に日本人が移り住むようになり、日本町が形成されました。

 

なお、鎖国政策を進めるのは3代将軍の徳川家光です。徳川家康は貿易を積極的に進めていたことに注意しましょう。


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