しっかり公民

地域紛争、核軍縮、国際援助

ポイント解説

冷戦終結後の1990年代は地域紛争が多発し、さらに21世紀は「テロとの戦い」の時代に突入しました。核軍縮は20世紀半ばから取り組んでいますが、いまだに核廃絶は実現されていません。途上国への援助は、各国政府がODAとして、民間ではNGOが中心となって行っています。

1.地域紛争

・民族や宗教の違い、領土や資源をめぐって起こる地域間の争い

民族紛争

・異なる民族間で起こる紛争
→多くの難民が発生

難民…戦争、政治的・宗教的な迫害などにより、生命・身体の安全確保のために国外にのがれた人々

②地域紛争が増えた背景

冷戦の終結により、アメリカとソ連の超大国による国際秩序がくずれたこと
さまざまな格差国家間の経済格差、国内の経済格差など

2.テロリズム

・敵対する国や勢力に対して行われる暴力的・破壊的な行為

同時多発テロ

・2001年9月11日、アメリカニューヨークの世界貿易センタービルなどが、ハイジャックされた旅客機の突入によって破壊され、多くの犠牲者が出た
→アメリカはテロリストを支援しているとしてアフガニスタンを攻撃

3.核軍縮の動き

核拡散防止条約(NPT核(兵器)不拡散条約)

・1968年調印
・アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国の5か国を核保有国とし、それ以外の非保有国の核開発を禁止

※しかし、インドパキスタンが1998年に、北朝鮮が2006年以降核実験を実施

包括的核実験禁止条約(CTBT)

・1996年に国連総会で採択
・地下核実験を含むあらゆる核実験を禁止する条約
・現在も未発効:核保有国のアメリカや中国が不参加のため

4.平和のための国際的な援助や取り組み

ODA(政府開発援助)

・先進国が発展途上国に対して行う資金援助や技術協力

NGO(非政府組織)

・民間によってつくられた国際的な協力組織
・政府の援助が十分に届きにくい分野で活動
・貧困に苦しむ人々を福祉・教育・環境などの面で支援


漢字の読み方(タップで開きます)

地域紛争:ちいきふんそう
NPT:エヌピーティー
CTBT:シーティービーティー
ODA:オーディーエー
NGO:エヌジーオー

 


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