ポイント解説
20世紀初めのヨーロッパは、2つの陣営に分かれて列強がにらみ合っていました。1914年、サラエボ事件をきっかけに両陣営は空前の大規模な戦争に突入。第一次世界大戦の始まりです。日本は日英同盟を根拠にイギリス側で参戦します。
第一次世界大戦:1914~1918年
1.背景
・戦争前の状況
・列強の対立(20世紀初め)
①三国同盟
・ドイツ・オーストリア・イタリア
②三国協商
・イギリス・フランス・ロシア
※バルカン半島は、列強の利害や民族・宗教の対立が絶えず、ヨーロッパの火薬庫とよばれていた
2.第一次世界大戦
①きっかけ・開戦
・1914年、サラエボ事件:オーストリアの皇太子夫妻が、セルビア人の青年に暗殺される
→オーストリアがセルビアに宣戦布告
→各国も参加して第一次世界大戦が始まる(1914~18年)
②交戦国
ⅰ.同盟国
・ドイツ、オーストリア、トルコ
ⅱ.連合国
・イギリス、フランス、ロシア、イタリア、日本
※イタリアは三国同盟から離脱、連合国側で参戦
アメリカは1917年に連合国側で参戦
3.第一次世界大戦の特徴
①総力戦
・各国が国民、資源、技術などを総動員して、社会全体を巻き込んで行われる戦争
②新兵器の登場
・毒ガス、戦車、飛行機、潜水艦など
4.日本の参戦
①ドイツに宣戦布告
・日英同盟を理由に連合国側で参戦
・ドイツが支配していた中国の山東半島や、太平洋の南洋諸島を占領
②二十一か条の要求
・1915年、第一次世界大戦中、日本は中国に対して21の要求を出した。
※おもな内容
・中国政府は、ドイツが山東省に持っているいっさいの権益を日本にゆずる
・日本の旅順・大連の租借の期限、南満州鉄道の期限を99か年延長する
・中国の中央政府に、政治・財政・軍事の顧問として、有力な日本人を招く
漢字の読み方(タップで開きます)
・三国同盟:さんごくどうめい
・三国協商:さんごくきょうしょう
・総力戦:そうりょくせん
・潜水艦:せんすいかん
・山東半島:さんとうはんとう
・南洋諸島:なんようしょとう
・二十一か条の要求:にじゅういっかじょうのようきゅう
・山東省:さんとうしょう
・旅順:りょじゅん
・大連:だいれん
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