ポイント解説
三都の特徴として、江戸は政治、大阪は商業、京都は文化の中心でした。政治では5代将軍徳川綱吉が生類憐みの令を出し、6・7代将軍の時期は儒学者の新井白石が政治を進めました。
1.三都の発展
①江戸
・「将軍のおひざもと」
・人口100万人の大都市
②大阪
・「天下の台所」
・各藩が蔵屋敷を建て、年貢米や特産物を販売
③京都
・伝統的な文化の中心地
・西陣織・清水焼などの工芸品を生産
2.都市部の経済活動の活発化
①株仲間
・商人が結成した同業者組織
・営業税を納め、営業の独占を許可された
②両替商
・金・銀・銭を交換する
・江戸の三井家や大阪の鴻池家は大名にも資金を貸し付け
※三井高利が越後屋呉服店を経営
3.第5代将軍徳川綱吉の政治
・将軍在職:1680~1709年
①儒学の奨励
・特に朱子学を重視
②生類憐みの令
・極端な動物愛護令
・なかでも犬を大切にした
③財政難への対応
・質の悪い貨幣を大量に発行
→物価が上昇、人々の生活が苦しくなる
4.第6・7代将軍の時期
・期間:1709~1716年
・儒学者の新井白石が政治を担当
財政の立て直し政策
・貨幣の質を元にもどす
・長崎での貿易を制限:金・銀の流出をおさえる
漢字の読み方(タップで開きます)
・蔵屋敷:くらやしき
・西陣織:にしじんおり
・清水焼:きよみずやき
・両替商:りょうがえしょう
・三井家:みついけ
・鴻池家:こうのいけけ
・三井高利:みついたかとし
・越後屋呉服店:えちごやごふくてん
・徳川綱吉:とくがわつなよし
・朱子学:しゅしがく
・生類憐みの令:しょうるいあわれみのれい
・新井白石:あらいはくせき
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