国際社会における人権の尊重
1.人権に関する宣言や条約
※いずれも国際連合で採択
①世界人権宣言
・1948年
・世界各国の人権保障の模範として、世界に向けて基本的人権と自由の保障を示した宣言
②人種差別撤廃条約
・1965年
・女性・宗教差別以外のあらゆる差別の撤廃をめざす
→日本は1995年に批准
※批准…条約に正式に参加し、その拘束を受けるようになること
③国際人権規約
・1966年
・世界人権宣言の内容を条約化し、法的拘束力をもたせた
→日本は1979年に一部を除いて批准
④女子差別撤廃条約
・1979年
・政治的、経済的、社会的その他の分野において、女性に対するあらゆる差別の撤廃を求める内容
→日本は1985年に批准
⑤子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)
・1989年
・18歳未満の子どもも人権を有することを確認し、子どもの意見を表明する権利や教育を受ける権利などを保障
→日本は1994年に批准
⑥死刑廃止条約
・1989年
・日本は批准していない。死刑制度を存続
2.民間団体による人権保障への取り組み
NGO(非政府組織)
・民間によってつくられた国際的な協力組織。平和、人権、環境問題など地球規模の課題に国境を越えて取り組んでいる
例:アムネスティ・インターナショナル
・国際的な人権団体。政治・宗教・人権問題などで拘束されている「良心の囚人」とよばれる非暴力の人々の釈放や、死刑廃止などを訴えて活動。1977年にノーベル平和賞を受賞
漢字の読み方(タップで開きます)
・批准:ひじゅん
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