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為替相場、国際経済、主権国家(ざっくり解説)

1.為替相場(為替レート)

通貨と通貨の交換比率のことを為替相場為替レートといいます。ニュースなどでは1ドル=150円などと示され、日々変動しています。

①円高

円の価値が外国通貨に対して高くなることを円高といいます。例えば、ドル=150円が1ドル=120円になった場合を円高(円高ドル安)といいます。

円高ドル安の場合、アメリカから見て日本製品は高くなり、日本から見てアメリカ製品は安くなります。日本製品はアメリカから見ると高くなるので、アメリカでは売れにくくなります。つまり、日本は輸出に不利、ということになります。逆に、アメリカ製品は日本から見ると安くなるので、日本は輸入しやすい。つまり、日本は輸入に有利、ということです。 

②円安

円高とは反対に、円の価値が外国通貨に対して安くなることを円安といいます。例えば1ドル=120円が1ドル=150円になった場合を円安(円安ドル高)といいます。

円安ドル高の場合、アメリカから見て日本製品は安くなり、日本から見てアメリカ製品は高くなります。そのため、日本は輸出に有利(日本製品は安いのでアメリカで売れやすい)、日本は輸入に不利(アメリカの製品が高いので買いにくい)ということになります。

2.経済のグローバル化

WTO世界貿易機関)は世界の自由貿易の促進をめざす機関です。

3.国際社会と国家

①主権国家

一定の領土と国民を有し、他国の支配や干渉を受けない独立した国家を主権国家といいます。

②領域

領域とは、国家の主権がおよぶ範囲のことで、陸地の領土、海の領海、領土・領海の上空の領空から構成されます

4.国際法

国家間で取り決められた法のことを国際法といいます。国際法には条約国際慣習法があります。

5.日本の領土の端

日本の最北端は択捉島、最南端は沖ノ鳥島最東端は南鳥島、最西端は与那国島です。

なお、最南端の沖ノ鳥島は護岸工事が行われ、水没を防いでいます。工事を行った理由は、島が水没してしまうと失われる、広大な(排他的)経済水域を守るためです。


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