東北地方の各県の特徴を解説していきます。
まず各県の位置を地図で改めて確認しましょう。
1.青森県
・農業ではりんごの生産が有名ですね。生産量は全国1位で、日本全体の約50%を占めています。
・太平洋に面した八戸は、全国でも有数の漁獲量となっています。
・県庁所在地の青森市では、夏にねぶた祭が行われ、多くの観光客でにぎわいます。
2.岩手県
・北海道に次いで2番目に面積の広い県です。
・西部の奥羽山脈と東部の北上高地の間には、北上盆地が広がり、県庁所在地の盛岡市も北上盆地にあります。北上盆地には北上川が流れているほか、東北自動車道や東北新幹線も通っています。
・三陸海岸は海岸線が入り組んだリアス海岸となっています。
3.秋田県
・八郎潟では大規模な干拓が行われました。干拓が行われるまでは琵琶湖に次いで2番目の大きさの湖でした。
・夏は竿燈まつり、冬はなまはげやかまくらなどの伝統行事・観光産業が有名です。
4.宮城県
・県庁所在地の仙台市は政令指定都市で、人口100万をこえる東北地方で最大の都市です。地方中枢都市でもあります。
※新幹線や高速道路が通らない地域では人口が減少を続け、過疎化が深刻となっています。
・三陸海岸南部には気仙沼や石巻といった日本有数の漁港があります。
・松島は日本三景の1つで多くの観光客が訪れます。
(あとの2つは、京都府の天橋立、広島県の宮島(厳島(いつくしま))です)
5.山形県
・松尾芭蕉の『奥の細道』でも詠まれている「五月雨を あつめてはやし 最上川」でも有名な最上川は、河口に庄内平野を形成しています。庄内平野では稲作がさかんです。
・山形盆地・米沢盆地では果実栽培がさかんで、なかでもさくらんぼ(おうとう)は全国生産の70%を占めるほどです。生産量はもちろん1位です。
6.福島県
・伝統産業の会津塗、酒造りなどがさかんです。
・太平洋に面した地域には原子力発電所が多く建設されています。2011年の東日本大震災で大きな被害を受けました。
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