1.日本の旧石器時代
群馬県の岩宿遺跡の調査により、日本にも旧石器時代が存在することが確かめられました。旧石器時代の道具としては、石を打ちかいた打製石器を使用していました。
2.縄文時代
①年代
縄文時代は、約1万2000年前から紀元前4世紀ごろまで続きました。
②生活
縄文時代の人々は、広場などにいくつかのたて穴住居(竪穴住居)を建てて暮らしていました。
縄文時代には土器も使用されるようになりました。これを縄文土器といいます。縄文土器は、厚手で、低温で焼かれ黒褐色であることや、表面に縄目の文様があることなどが特徴です。
石器は磨製石器を使用するようになりました。打製石器を使用した旧石器時代に対して、磨製石器を使用した縄文時代は、新石器時代に属します。
このほか、豊かな収穫などを願って土偶とよばれる人形なども作られました。
3.弥生時代-1
①年代
弥生時代は、紀元前4世紀ごろから紀元3世紀ごろまで続きました。
②生活
弥生時代の特徴は、大陸から伝わった稲作が開始されたことです。稲作は、九州北部に伝わり、そこから日本各地に広まりました。
弥生時代に使用された土器を弥生土器といいます。弥生土器はうすくてかたいほか、高温で焼かれていて色は赤褐色という特徴があります。
収穫した稲は、高床倉庫にたくわえられました。
住居は、縄文時代と同じたて穴住居です。
4.弥生時代-2
中国との関係
弥生時代の日本のようすは、中国の歴史書によって知ることができます。中国の歴史書では、日本のことを倭とよんでいました。
中国の歴史書によると、1世紀半ばに九州北部の奴国の王が漢(後漢)に使いを送ったことがわかっています。このとき、漢の皇帝は、「漢委奴国王」と刻まれた金印を奴国の王に与えました。この金印は、江戸時代に発見されました。
また3世紀には、邪馬台国の女王卑弥呼が魏に使いを送りました。
漢字の読み方(タップで開きます)
1.日本の旧石器時代
・打製石器:だせいせっき
・岩宿遺跡:いわじゅくいせき
2.縄文時代
・縄文時代:じょうもんじだい
・黒褐色:こっかっしょく
・磨製石器:ませいせっき
・土偶:どぐう
3.弥生時代-1
・稲作:いなさく
・弥生土器:やよいどき
・高床倉庫:たかゆかそうこ
4.弥生時代-2
・倭:わ
・奴国:なこく
・漢委奴国王:かんのわのなのこくおう
・邪馬台国:やまたいこく
・卑弥呼:ひみこ
・魏:ぎ
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