1.国際連合
2度の世界大戦の反省をふまえて、1945年に成立した国際機関が国際連合です。本部はアメリカのニューヨークにおかれ、世界の安全と平和の維持を最大の目的としています。
2.国際連合の主要機関
①総会
国際連合の中心的な機関であり、全ての加盟国から構成されるのが総会です。年1回、定期的に開かれ、様々な問題が話し合われます。決議においては、全ての国が平等に1票をもっています。これを、主権平等の原則といいます。
②経済社会理事会
経済問題や社会問題についての研究や勧告を行う機関です。
③国際司法裁判所
国際法にもとづいて裁判を行い、国家間の争いを解決するための機関です。
④安全保障理事会(安保理)
世界の平和と安全の維持を目的とするための機関です。5か国の常任理事国と、10か国で任期2年の非常任理事国で構成されています。
5か国の常任理事国とは、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国で、これらの国は拒否権を有しています。拒否権とは、常任理事国のうち1国でも反対すると採択ができない権限です。
なお、日本は非常任理事国に数多く選出されています。日本はドイツ・インド・ブラジルとともに、常任理事国入りをめざしていますが、実現していません。
⑤事務局
国際連合の主要機関としては、ほかに事務局があります。
必修公民にもどる