必修公民

税金(必修解説)

1.税の分類

税金にはいくつかの種類がありますが、2つの切り口で分類されます。1つは、「税を負担する人と納める人」が同じか違うか。もう1つは、「税の納付先が国か地方公共団体か」という点です。

1つめの切り口。税を負担する人(担税者(たんぜいしゃ))と税を納める人(納税者)が一致するのが直接税で、税を負担する人と納める人が異なるのが間接税です。

間接税の例として、消費税があります。消費税においては、買い物をする人が担税者、販売する人納税者となります。納税者は税を納める手続きをする人と考えれば理解しやすいと思います。
なお、日本の税収は、直接税の方が間接税より多くなっています。

2つめの切り口による税の分類を見ましょう。国に納める税金が国税で、地方公共団体に納める税金が地方税となります。

以上から、直接税で国税直接税で地方税間接税で国税間接税で地方税、といった税の分類ができます。

2.おもな税の種類

おもな税の種類を確認しておきます。

所得税は、直接税・国税です。個人の収入にかかる税です。
法人税は、直接税・国税です。会社などにかかる税です。
消費税は、間接税・国税です。商品の購入など、買い物をしたときにかかる税です。

住民税は、直接税・地方税で、都道府県民税、市町村民税などがあります。

3.課税の方法

収入が多い人ほど税率が高くなる税制度を、累進課税といいます。日本では所得税などで導入されています。

一方、消費税などの間接税は、収入に関係なく同じ税率を負担するため、低所得者の負担が大きくなる傾向があります。


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