必修公民

選挙 (必修解説)

1.選挙の原則

選挙には、4つの原則があります。

1つめは、普通選挙です。これは、性別や財産・納税額にかかわりなく、一定の年齢に達したすべての国民に選挙権が与えられるという原則です。日本では、18歳以上のすべての国民に選挙権が認められています。

2つめは、平等選挙です。年齢や年収に関係なく、1人に1票の投票権が認められるという原則です。

3つめは、直接選挙です。有権者が代表者を直接選ぶという原則です。

4つめは、秘密選挙です。無記名で投票するという原則です。だれがどの候補者に投票したかを他人に知られることはありません。

2.さまざまな選挙制度

選挙によって代表者(議員)を選ぶ仕組みのことを選挙制度といいます。候補者の氏名を書いて投票し、1つの選挙区から1人の代表者を選ぶ小選挙区制や、政党の名前を書いて投票し、得票に応じて各政党に議席を配分する比例代表制などがあります。

3.日本の選挙制度

日本では、衆議院と参議院とで異なる選挙制度が採用されています。

議院定数465の衆議院では、小選挙区制比例代表制を組み合わせた小選挙区比例代表並立制という方法が採用されています。

一方、議院定数248の参議院では、都道府県を単位とする選挙区制(2県で1選挙区のところもあります)と、比例代表制を組み合わせて実施されています。


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