ざっくり地理

世界の諸地域⑥ オセアニア州(ざっくり解説)

1.オセアニア州について

①先住民

オーストラリアの先住民はアボリジニ(アボリジニー)、ニュージーランドの先住民はマオリです。

②オセアニア州の気候

オーストラリアでは、内陸の大部分は広大な乾燥帯が広がっています。北部は熱帯東部や南西部は温帯となっています。北部が熱帯になっている理由は、オーストラリアは南半球に位置するため、北に行くほど赤道に近づいて暑くなるからです。

ニュージーランドの気候は温帯で、温帯の中でも西岸海洋性気候がほぼ全土に広がっています。

2.オーストラリア

①基礎データ

オーストラリアの人口は約2200万人、面積は世界6位の広さで、日本の約20になります。そのため、人口密度は小さいです。

②最大の貿易相手国の変化

オーストラリアの最大の貿易相手国は、1960年はイギリスでした。その後、イギリスヨーロッパ共同体(EC)、現在のヨーロッパ連合(EU)に加盟したことで、イギリスはEUの国々との貿易が増加したこともあり、オーストラリアとイギリスとの貿易額は減少していきました。

その後、日本が最大の貿易相手国の時期が続き、現在は中国が最大の貿易相手国日本は2位となっています。他にも韓国や東南アジアなど、アジアの国々との貿易が多くなっています。

③おもな輸出品目の変化

1960年代は羊毛が輸出の中心でしたが、現在は鉄鉱石石炭など鉱産資源が中心となり、日本も多く輸入しています。
羊毛の生産量・輸出量は現在も世界1位です。

④資源の分布

オーストラリアでは、石炭鉄鉱石が多く産出します。
石炭はおもに東部(北東部・南東部)で、鉄鉱石は北西部でとれます、

⑤放牧の分布

オーストラリアでは、が多く放牧されています。その分布を見ると、は南東部・南西部では北東部で多く放牧されています。
南半球のオーストラリアでは北が暑くなりますから、毛むくじゃらの羊は暑い北では過ごしにくいですね。ですので、南に羊、暑い北に牛、と覚えておくと、間違いがありません。

⑥社会の変化

かつては白豪主義といって、ヨーロッパ系以外の移民を制限する政策をとっていました。この白豪主義は1970年代に廃止され、現在は多文化主義を採用しています。
これによりアジア各地からの移民が増加し、オーストラリアは
多文化社会になっています。


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