しっかり公民

三権分立

1.三権分立

①三権分立とは

・国の権力を立法行政司法の3つに分散させ、それぞれ独立した機関に担わせるしくみ
※三権はたがいに抑制しあい均衡を保っている

②三権分立を導入している理由

・1つの機関に権力が集中すると、権力が濫用されて国民の自由や権利を侵害するおそれがあるから
 ※国民の自由や権利を守るため

2.三権の関係

①国会 ⇒ 内閣

内閣総理大臣の指名
内閣不信任の決議

②内閣 ⇒ 国会

・国会召集の決定
衆議院の解散
・国会に対する連帯責任

③国会 ⇒ 裁判所

・裁判官の弾劾裁判
弾劾裁判所の設置)
※これまで罷免された裁判官は、いる

④裁判所 ⇒ 国会

・法律の違憲審査
違憲立法審査権

⑤内閣 ⇒ 裁判所

最高裁判所長官の指名
その他の裁判官の任命

⑥裁判所 ⇒ 内閣

・命令・規則・処分の違憲・違法審査

3.国民と三権の関係

①国民から国会に対して

選挙
 →国民の代表者(国会議員)を選出する

②国民から内閣に対して

世論
 →マスメディアなどを通じて、政治に対する意見を届ける

③国民から裁判所に対して

ⅰ.国民審査
・最高裁判所の裁判官について、辞めさせるべきかどうか判断する
 ※最高裁判所の裁判官のみが対象
 ※これまで罷免された裁判官は、いない

ⅱ.裁判員制度
・抽選(くじ)で選ばれた有権者が、裁判員として刑事事件の第一審に参加
・有罪か無罪かを判断し、有罪であれば刑罰の内容も決める


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