しっかり歴史

田沼の政治

ポイント解説

江戸幕府の最大の課題、財政難をどうするか。これまでの幕府は年貢をたくさん取ることでどうにかしようとしてきましたが、田沼意次は商人に目をつけました。株仲間の結成をすすめ、税金を取り立てることで財政を好転させようとしたのです。しかし、わいろ政治が横行して批判をあび、さらに天明のききんまで起こってしまい、田沼の政治は行きづまってしまいました。

1.田沼の政治

老中田沼意次による政治
・年代:1767~1786年

①特徴

商人の力を利用して財政難に対応
株仲間の結成を奨励して営業税を納めさせる

②長崎での貿易拡大

俵物(海産物)の輸出を増加

③蝦夷地の調査

・蝦夷地を開発するための調査をする

④印旛沼(千葉県)の干拓

・利根川の洪水で失敗

2.結果

①政治の乱れ

・地位や特権を求めたわいろの横行
→批判をまねく

②失脚

天明のききんの発生
浅間山の大噴火による凶作
百姓一揆打ちこわしが急増
田沼意次は失脚


漢字の読み方(タップで開きます)

・田沼意次:たぬまおきつぐ
・奨励:しょうれい
・印旛沼:いんばぬま
・利根川:とねがわ
・浅間山:あさまやま

 


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