ポイント解説
元禄文化は5代将軍徳川綱吉の時代を中心に栄えた文化です。場所は上方(京都や大阪)が中心です。江戸が中心となるのはこの後の化政文化ですので、正誤問題などでは注意しましょう。
1.元禄文化の特徴
・京都や大阪など上方の都市の繁栄を背景に栄えた、経済力のある有力な町人を担い手とする町人文化
・5代将軍徳川綱吉の時期を中心とする
2.文学・文芸
①浮世草子
・町人の生活をいきいきとえがいた小説
・井原西鶴の「日本永代蔵」など
②俳諧(俳句)
・連歌をもとに成立
・松尾芭蕉の俳諧紀行文「奥の細道」など
③人形浄瑠璃
・脚本家の近松門左衛門が活躍
・「曾根崎心中」など
3.美術
①17世紀前半(元禄文化の前)
・俵屋宗達:代表作「風神雷神図屏風」
②装飾画
・尾形光琳が大成。代表作「燕子花図屏風」
※俵屋宗達の影響を受ける
③浮世絵
・町人の生活や文化をえがいた庶民的な絵画
・菱川師宣が祖
※代表作:「見返り美人図」
4.芸能
①歌舞伎
・演劇として発達
・庶民に親しまれる
・上方の坂田藤十郎、江戸の市川団十郎など名優も
5.庶民のくらし
①年中行事の広まり
・正月の雑煮、ひな祭り、盆踊りなど
②食事
・1日3食が一般化
漢字の読み方(タップで開きます)
・上方:かみがた
・浮世草子:うきよぞうし
・井原西鶴:いはらさいかく
・日本永代蔵:にっぽんえいたいぐら
・松尾芭蕉:まつおばしょう
・近松門左衛門:ちかまつもんざえもん
・曾根崎心中:そねざきしんじゅう
・俵屋宗達:たわらやそうたつ
・風神雷神図屏風:ふうじんらいじんずびょうぶ
・尾形光琳:おがたこうりん
・燕子花図屏風:かきつばたずびょうぶ
・浮世絵:うきよえ
・菱川師宣:ひしかわもろのぶ
・坂田藤十郎:さかたとうじゅうろう
・市川団十郎:いちかわだんじゅうろう
・年中行事:ねんちゅうぎょうじ
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