1.鎌倉文化の特徴
・京都の伝統的な公家文化を基礎に、武士の気風を反映した素朴で力強い文化
2.建築・彫刻
①東大寺の再建
・源平の争乱で平氏に焼かれたが、寄付を集めて再建
②東大寺南大門
・宋の新しい建築様式を取り入れた建築
・門の左右には、運慶・快慶らがつくった金剛力士像が置かれている
3.文学
①「新古今和歌集」
・後鳥羽上皇の命令で編集された
・編集を担当した藤原定家のほか、西行(武士から僧になった)らの和歌を収録
②「平家物語」
・源平の争乱や平氏の繁栄と没落をえがいた軍記物
・琵琶法師によって語り伝えられた
③「方丈記」
・鴨長明の随筆集
・この世の無情さや社会のはかなさを記した
④「徒然草」
・兼好法師(吉田兼好)の随筆集
・民衆の生活や日常でのできごとの感想などを記した
4.絵画
①絵巻物
・合戦のようすや僧の伝記をえがいた
②似絵
・写実的な肖像画
・伝源頼朝像などが有名
5.鎌倉時代の新しい仏教
①浄土宗
・法然が開いた
・「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば、だれでも極楽浄土に生まれ変わると説いた
②浄土真宗(一向宗)
・親鸞が開いた
※法然の弟子
・阿弥陀如来の救いを信じる心を起こすだけで救われることや、悪人こそ救われると説いた
③時宗
・一遍が開いた
・念仏の札の配布、踊念仏による布教を行った
④日蓮宗(法華宗)
・日蓮が開いた
・法華経の題目「南無妙法蓮華経」を唱えれば、人も国家も救われると説いた
⑤禅宗
・座禅によって自分で悟りを開こうとする
・宋から伝えられた
・日本には以下のⅰ・ⅱが広まった
ⅰ.臨済宗
・栄西が開いた
・幕府の保護を受けた
・師との問答を通して真理をさとろうとした
ⅱ.曹洞宗
・道元が開いた
・ひたすら座禅を行い自ら真理をさとろうとした
⑥その他
・奈良時代の仏教や、平安時代の仏教(天台宗・真言宗)も、引き続き保護・信仰された
漢字の読み方(タップで開きます)
・運慶:うんけい
・快慶:かいけい
・金剛力士像:こんごうりきしぞう
・藤原定家:ふじわらのさだいえ(ふじわらのていか)
・西行:さいぎょう
・琵琶法師:びわほうし
・方丈記:ほうじょうき
・鴨長明:かものちょうめい
・徒然草:つれづれぐさ
・兼好法師(吉田兼好):けんこうほうし(よしだけんこう)
・似絵:にせえ
・浄土宗:じょうどしゅう
・法然:ほうねん
・南無阿弥陀仏:なむあみだぶつ
・浄土真宗(一向宗):じょうどしんしゅう(いっこうしゅう)
・親鸞:しんらん
・時宗:じしゅう
・一遍:いっぺん
・踊念仏:おどりねんぶつ
・日蓮宗(法華宗):にちれんしゅう(ほっけしゅう)
・南無妙法蓮華経:なむみょうほうれんげきょう
・禅宗:ぜんしゅう
・座禅:ざぜん
・臨済宗:りんざいしゅう
・栄西:えいさい
・曹洞宗:そうとうしゅう
・道元:どうげん
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