室町文化の特徴
・優雅な公家文化と、素朴で力強い武家文化が融合してできた文化
1.北山文化
・3代将軍足利義満のころに栄えた文化
①建築
・鹿苑寺金閣:足利義満が北山の別荘に建てた
②芸能
・能…猿楽や田楽などの芸能をもとに、観阿弥・世阿弥親子が大成。武家の保護を受ける
2.東山文化
・8代将軍足利義政のころに栄えた文化
①建築
ⅰ.慈照寺銀閣
・足利義政が東山の別荘に建てた
※同じ敷地にある東求堂同仁斎は書院造の建物
ⅱ.書院造
・室町時代に成立した建築様式
・特徴:床の間、ちがい棚、ふすま・障子、たたみ、天井をはる など
※現在の和風建築のもととなった
②芸術
ⅰ.水墨画
・墨の濃淡で自然をえがく
・雪舟が大成
ⅱ.枯山水
・石と白い砂利で水や自然を表現する手法
例:龍安寺(京都府)の石庭
3.民衆への文化の広がり
①芸能
・狂言…能の合間に上演される演劇。民衆の生活や感情を表現
②文芸
ⅰ.連歌
・人々が集まって、上の句と下の句を次々によんでつなげていく文芸
ⅱ.御伽草子(お伽草子)
・絵入りの物語
・仏教・儒教の教えや、民間の伝承などをまとめた。
例:「一寸法師」「浦島太郎」「ものぐさ太郎」など
③教育
・足利学校…上杉氏が再興
→僧や武士が集まり、儒学を中心に学んだ
漢字の読み方(タップで開きます)
・鹿苑寺金閣:ろくおんじきんかく
・能:のう
・猿楽:さるがく
・田楽:でんがく
・観阿弥:かんあみ
・世阿弥:ぜあみ
・慈照寺銀閣:じしょうじぎんかく
・東求堂同仁斎:とうぐどうどうじんさい
・書院造:しょいんづくり
・水墨画:すいぼくが
・雪舟:せっしゅう
・枯山水:かれさんすい
・龍安寺:りょうあんじ
・狂言:きょうげん
・連歌:れんが
・御伽草子(お伽草子):おとぎぞうし
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