ポイント解説
地球環境問題にはさまざまな種類がありますが、そのなかでも各国の協力が必要な大きな問題が地球温暖化です。温室効果ガスの排出削減に取り組む国際会議が開かれていますが、足並みがそろわないこともあり、大きな課題となっています。
1.さまざまな地球環境問題
①砂漠化(さばく化)
・植生におおわれていた土地が、植物の生育や農業に適さなくなっていく現象
・過剰な放牧や森林伐採が原因
②酸性雨
・酸性度の強い雨
・自動車の排気ガスや工場のばい煙が原因
→ヨーロッパ北部などに大きな被害
③オゾン層の破壊
・フロンガスの排出が原因
・有害な紫外線が降り注ぎ、健康被害をもたらす
④地球温暖化
・二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが原因
・異常気象の発生をもたらす:干ばつ、洪水など
・海抜の低い島国は水没のおそれ:キリバス、ツバルなど
2.環境問題への国際的な協力
①国連環境開発会議(地球サミット)
・1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開催
・気候変動枠組条約を採択
・地球環境の保全と持続可能な開発の実現のための取り組みについて議論
※持続可能な開発(発展):将来の世代に資源と良好な環境を残すために、経済発展と環境保全を両立させる考え方
→持続可能な社会の実現をめざす
②地球温暖化防止京都会議
・1997年、日本の京都で開催
・京都議定書を採択:温室効果ガスの排出削減を先進工業国に義務付けた。2005年に発効
※京都議定書の問題点:アメリカの離脱、発展途上国(中国やインド)削減義務なし
③パリ協定
・2015年採択
・すべての国と地域が参加し、温室効果ガスの削減などに取り組む
※その後、アメリカが離脱を表明
※現在の世界の二酸化炭素排出割合
・1位:中国
・2位:アメリカ
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