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九州地方の各県の特徴(しっかり解説)

九州地方の各県の位置

まずは地図で各県の位置を確認しましょう


1.福岡県

・県庁所在地の福岡市は人口100万をこえる政令指定都市で、九州地方の中心都市でもあります。

筑紫平野稲作がさかんに行われています。

・明治時代に八幡製鉄所が建設され、北九州工業地帯(地域)が形成されました。北九州市は福岡市より早く政令指定都市に指定されましたが、人口減少により現在は90万人台になっています。 

・現在の工業は自動車IC(集積回路)が中心で、九州最大の工業県となっています。

2.佐賀県

・福岡県と佐賀県にまたがる筑紫平野稲作がさかんです。

有明海のりの養殖がさかんに行われ、特産品となっています。

有明海には広い干潟があり、ムツゴロウなどが生息しています。
※有明海は、佐賀県、福岡県、長崎県、熊本県の4県にかこまれています。

有田焼伊万里焼などの焼き物の産地があります。

3.長崎県

・長崎県は平地が少なく、また坂道が多いのが特徴です。

・1991年には雲仙岳(普賢岳)が噴火し、大きな被害をもたらしました。

五島列島壱岐対馬など大小さまざまな島があり、離島の数は全国で1位です。県の総面積の約45%が離島となっています。また、海岸線が複雑なこともあり、海岸線の長さは北海道に次いで全国2位となっています。

4.熊本県

・世界最大級のカルデラをもつ阿蘇山があります。熊本県は「火の国」ともいわれています。

・熊本県は、たたみの原料となるい草の生産量が日本一です。また、トマトすいかの生産量も熊本県が日本一です。

5.大分県

・大分県には、全国でも有数の温泉観光地である別府温泉があります。

地熱発電がさかんで、八丁原発電所は日本最大の地熱発電所です。

6.宮崎県

宮崎平野では冬でも温暖な気候を利用してビニールハウスで野菜の促成栽培が行われています。きゅうりの生産量は日本一です。

畜産もさかんで、鹿児島県とともに肉用若鶏肉牛の飼育がさかんになっています。

7.鹿児島県

・鹿児島県の島には、1993年に世界遺産に登録された屋久島や、戦国時代に鉄砲が伝わり現在は宇宙センターが建設されている種子島などがあります。

桜島から出た火山灰が積もったシラス台地が広がっており、稲作に向かないため畜産畑作がさかんです。特に畜産は鹿児島県の農業生産額の50%以上を占めるほどで、宮崎県と同じく肉用若鶏肉牛の飼育がさかんです。

さつまいもの生産量は全国1位の生産量は静岡県に次いで全国2位です。

8.沖縄県

・沖縄県では観光業がさかんで、多くの観光客が訪れています。そのため、第3次産業従事者の割合が高く、全国平均が約70%であるのに対し、沖縄県は約80%にもなっています。

出生率が全国1位であるのも、沖縄の特徴です。

亜熱帯の気候を生かした農業がさかんで、さとうきびパイナップル、マンゴー、バナナの生産量が日本一となっています。
※バナナの2位は鹿児島県


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